終局までの Leela の判定結果を得る

Leela の判定結果を得るには,次のように実行します。
1)将碁 友の会の棋譜を『SGF』形式でパソコンに保存します。
2)『SGF』データをLeelaに読み込みます。
これによって,終局時の棋譜データが表示されます。
しかし,解析結果や勝率ヒストグラムは表示されていません。
3)対局初期時の棋譜に戻します。
これには,Leela の碁盤上部にある「10手戻し」ボタンを何回も押します。
4)メニュー『Analyze』→『Stary/Stop Analysis』をクリックします。
5)同時に,『Analysis Window』と『Show Histogram』にチェックを付けます。
6)「10手進み」ボタンを何回も押して,終局まで進めます。
このようにすると,下図に示すような図が得られます。


勝率ヒストグラムの逆転場所に注目する

勝率ヒストグラムが逆転している場所の手前をクリックします。
例えば,下図の矢印場所をクリックします。(注:その付近を何度か クリックすると,勝率ヒストグラムが細かく変動します。)


下図のように,クリックした時点の棋譜が表示されます。


上図の碁盤中で赤やボヤーとした灰色の場所は,Leela が推奨する着手候補点です。赤色の場所は,右下の黒石を補強する点であることに注意して下さい。
下図は,何手か打ち合った後ですが,やはり,赤色の場所は,右下の黒石を補強する点になっています。この碁では,右下の黒石が焦点になっていることがわかります。


中央を打ち合った後,白が右下の黒石に手を付けました。これで,手になっています。後の手順は,左側の「次の一手の棋譜並べ」で確認してください。

中央一体の価値をどう見るか?

そもそも,黒が右下の黒石を補強する手を打たないで,中央に切り込んだりしたのは,白から中央一体に大きな地模様を作られることを恐れたからと思われます。
しかし,中央一体は上下が空いているので,一手でまとめることはできません。その想定図を作ってみましょう。

最初に戻って,左側の「次の一手の棋譜並べ」で,「3子局」をクリックし,「2020-12-08 S.Saka ...」をクリックすると,棋譜の終局図が表示されます。そこで,手数窓 No. に「119」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図のようになります。


上図の状態から,送りボタン >> を押して,手数窓 No. が「126」になったら,「AddN」ボタンを押します。すると,手順番号が消えて黒白石モードに代わります。碁盤上への入力モードになっており,石を置いた順に番号が付きます。

下図に示すように,右下の黒石を補強する手 ① の場所をクリックしたとき,白は中央一体に大きな地模様を作る手 ② を打つと仮定しましょう。
これで下方は止められますが,黒は上方から,例えば ③ に打てば,これを遮ろうとしても,図の手順の通り,遮ることができません,

AddNボタンを再度クリックすると、他のモードへ移動できます。手数窓 No. に「119」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,以前の状態に戻ります。その後の局面についても,検討を続けることができます。